ブログ, 産業医契約

ちいさな不安をだれかに話す

愛泉会の健康経営アドバイザーYです。


知人から「ほぼ日刊イトイ新聞」というウェブサイトを教えてもらいました。

コピーライターの糸井重里さんが主宰されています。

その中に「おとなの小論文教室」というコーナーがあるのですが、

ここで一つご紹介させてください。

少し長いので、お時間のある時にどうぞ!


‟不安は、たとえ一つ一つがたいしたことないものであっても、
ほっとくと、固まりになって、
正体不明の、ものすごく大きな恐いものになってしまう。

私自身、そんな不安にとりつかれそうになっていた。

でも、うまくかわせたので、その方法をシェアしたい。

少し前、都心にトイレットペーパーが無かった時期がある。

原料も、在庫も、充分あったことは、わかってる。
地方はもとより、東京都内にさえ、しばらくして
トイレットペーパーが戻ってきたことも、知っている。

でも、私の住む都心の街には、かなり長く、しつこく、
トイレットペーパーは無かった。

「私は平気だ。」

と思ってた。トイレットペーパーはもとより、
生活必需品は、かなり早くから、備蓄していた。

原料、製造、物流、配送、小売り、
たった1ヵ所でも、コロナでどうかなったら、
欲しいものが手に入らなくなるかも、
と想定はしていた。

それに私には、うっすらオイルショックの記憶もある。
「私は、パニックで買占めする人間とは違う、
冷静だ」、そう思ってた。

でも、いっこうにトイレットペーパーは戻ってこない。

そして温度差。

マスコミは、うず高く積み上げたトイレットペーパーを映して、
「在庫は充分、落ち着いて」、と上から目線で言うばかりだった。

そのころから、

私は、買い物の心配ばかりするようになった。

いまから思えば備蓄は充分なのに、
「あれが足りない、これも買っておかねば」
と。1つ買い備えても、すぐまた次の何かが心配になり、
気が休まらない。

そんなとき、

「まず小さな不安を、自分で認めることから」

という言葉が、すーっと心に入ってきた。
オンラインで配信された対談、
「在宅勤務でメンタルを安定させる方法」
(下園壮太×佐渡島庸平)の中の言葉だ。

「不安は、たとえ一つ一つがたいしたことなくても、
ほっとくと、やがて大きな固まりになって、
バクゼンと、ものすごく恐いものになってしまう」

と学んだ。だから、一つ一つ書き出すなどして、
「いま私は、コロナに対してこんな不安がある。
仕事ではここが一番不安だ。
お金の面ではこんな不安があり‥‥」
と不安の正体を明らかにしていけば、だんだん大丈夫になってくるんだと。

「そうして出てきた不安は、仕分けちゃえばいい。」

解決できる・したいものと、解決しない・できないものに。

解決したい不安には、いつそれを考え対処するのか、
日付を刻んでおけばいい。
解決できない不安は、できないとわかっていればいい。

「まずは、ちいさな不安を自分で認めることから」

私は、岡山県にいる家族に、

初めて、自分のちいさな不安を打ち明けることができた。

「家族も、親戚も、ひとりもいないこの街で、
私は、このままトイレットペーパーが戻ってこなかったら、
どうしよう。頼れる人もなく不安だ」

と。言いながら、自分がそれまで、

「この私が、トイレットペーパーごときで、不安になるなんてありえない」

と、自分をかいかぶっていたことに気がついた。
小さな不安でさえ、自分で認めるには、勇気がいるなあ!

「いざという時は、助けてほしい」

と、家族に助けをお願いすることができ、
よっしゃ!とうけあってもらい、
その日から、ぴたっ!と、ほんとうに面白いくらい、

買い物の不安はなくなった。

認めることは話すこと、
話せば、その不安は自分で認めることができる。
正体も明らかになる。

まずは自分の不安の、
いちばんちいさな、いちばん話しやすいものを
1つだけ選んで、だれかに話してみることから。

「考えることで人は、思い込みからくる
不安や恐怖から自由になる」

ほんとにそうだと、私は思う。”

               ほぼ日刊イトイ新聞 おとなの小論文教室より


今日、「自分の不安の、いちばんちいさな、いちばん話しやすいもの」

誰かに話してみませんか?





大阪・神戸・京都地域の事業所様へ産業医をご紹介します。巡回健診・ストレスチェック・訪問診療のご相談は愛泉会におまかせください。

2020-06-16 | Posted in ブログ, 産業医契約